※2023年6月28日に開催されたセミナーのアーカイブ配信です。
本講演では、拓殖大学商学部国際ビジネス学科の松田教授が、日本と韓国をめぐる航路と釜山港トランシップ、そして韓国船社の状況について解説します。
釜山経由のトランシップの増加の背景、船社の再編・船舶大型化の動向、そして荷主が直航だけでなくトランシップを上手に利用したサプライチェーンの構築が求められている現状について、基礎的なデータとともに詳細に説明します。
また、日本と韓国をめぐる航路や釜山港トランシップの現状から、いま荷主が取るべき対策や必要なアクションを、具体的に解説します。
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日本発着コンテナの約1割が釜山を経由しています。日本の地方港にとって、釜山港との航路は重要な国際航路であり、釜山港は外国との貿易に際して通過するチェックポイントです。
日韓航路は韓国の中小船社のシェアが圧倒的に高いことが特徴です。2017年には日韓航路の船腹量で65%を韓国船社が占めていました。
韓国船社には再編の動きがみられています。再編が進むと航路の合理化が行われて、寄港しない港が発生します。その影響は背後の荷主企業や地域経済全体にも及ぶことになります。
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・釜山港トランシップのルートがある荷主企業
・サプライチェーン・物流の企画担当の方
・国際物流の市況に興味がある方
・自社物流に課題意識をお持ちの経営層の方
松田 琢磨
拓殖大学 商学部 国際ビジネス学科教授,(公財)日本海事センター 企画研究部 客員研究員
筑波大学第三学群社会工学類卒業.東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学.博士(学術)(東京工業大学)
(公財)日本海事センター主任研究員を経て,現在拓殖大学商学部国際ビジネス学科教授.研究分野は海運経済学,国際物流など。
2014年度,2020年度日本物流学会賞(論文等の部),2014年度日本海運経済学会賞(論文の部),2021年度日本海運経済学会国際交流賞をそれぞれ受賞。
その他 ‘Monopoly in Container Shipping Market: An Econometric Approach’(共著、2021年)、『新国際物流論 基礎からDXまで』(共著,2022年),『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』(共著,2023年),『コンテナから読む世界経済 経済の血液はこの「箱」が運んでいる!』(2023年)などの著書/論文がある。
所属学会は日本海運経済学会(常任理事,産官学連携委員長,編集副委員長),日本物流学会(理事,編集委員),国際海運経済学会(IAME),日本経済学会,土木学会,日本交通学会,公益事業学会,日本クルーズ&フェリー学会.
2021年5月よりNewsPicksプロピッカーも務める。
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