「デマレージゼロ」「属人化解消」コーヒースタートアップ KurasuのShippio活用で実現する3倍の事業成長
―ビジネスモデルと主な業務について教えてください
Kurasuは、京都を拠点にカフェ運営、コーヒー豆の焙煎・卸売、そして海外フランチャイズ展開まで、コーヒーに関わるあらゆる事業を手掛けています。
特に成長しているのが、海外の優れたコーヒー器具を輸入・販売する事業です。しかし、事業が急拡大するにつれ、国際物流の現場では課題が多く発生し、業務変革や事業基盤を強化する必要性を感じていました。


数百万のデマレージと「見えない」進捗が引き起こす負のスパイラル
―導入の経緯と課題
Shippio導入以前、弊社の貿易業務は1人で対応しており、急増する物量に対応していました。途中貿易実務の経験者が1人加入しましたが、それでもかなりバタバタしていました。
輸入するコーヒー器具の多くは、食品衛生法に基づく届出が必須です。この手続きに不慣れだったこともあり、貨物が長期間コンテナヤードに蔵置されてしまう事態が発生したり、過去には、税関からの質疑応答が長引き、結果として数百万単位のデマレージを支払うという深刻な問題も起きていました。
また、当時は貿易実務担当者が業務を抱え込む状況になってしまい、Notionやスプレッドシートで管理を試みるも、リアルタイムでの情報共有ができていませんでした。営業担当がお客様との準備を進めているのに、商品がいつ届くかわからない。貿易実務担当者に聞くと「遅延します」と返事が来て、「早く言ってよ!」となることが頻繁にあったのです。進捗の不透明さは、社内の連携を阻害していました。

「一番の課題はどこですか?」専門性と手厚いサポートへの信頼感
―導入の決め手
フォワーダーの変更を検討する中、Shippioを選んだ決め手は、その専門性と手厚いサポート体制への信頼感でした。
導入時のヒアリングで、Shippioの担当者が「業務の中で一番大変なところはどこですか?」と聞いてくれたことに感銘を受けました。「すべて対応できる」という前提の上で、まず一番の課題を聞いてくれる姿勢に信頼が高まりました。
社内体制の変更もあり、貿易業務未経験の私がチームのマネジメントを担うことになり不安は大きかったのですが、「何でも聞いてください。手堅いサポートをします」という力強い言葉をいただきました。数ヶ月経った今、その言葉と実際の業務レベルが完全に一致しており、本当にすごいと思っています。

デマレージ費用「ゼロ」へ。全社的なコミュニケーションコストも劇的に削減
―導入後の効果は?
Shippio導入後、あれほど悩まされていたデマレージは一切発生しなくなりました。これは、Shippioの通関チームがプラットフォーム上で書類を整理し、ペーパーレスで食品関連の申請を迅速に行ってくれる、まさに専門的な対応の成果です。
定性的な面でも大きな効果が出ています。まず、社内からの「あの貨物、今どこにありますか?」という問い合わせが、ほとんどなくなりました。週に一度のミーティングでは、関係者がShippioの画面を一緒に見ながら議論することで、認識の齟齬なく、迅速な意思決定が可能です。
メンバーはShippioを使うことで、現地から日本の倉庫まで貨物がどう動くのか、どのタイミングでどんな書類が必要になるのかが一目瞭然になりました。Shippioは強力な学習ツールの側面も持ち合わせており、おかげで貿易業務経験がないメンバーでも安定した業務運営を行うことができています。業務プロセスと情報が1つのプラットフォームに集約されたことで、属人化から脱却し、少数精鋭のスタートアップでも安定した業務運営が可能になったと実感しています。

Shippioを中核とした「貿易業務エコシステム」の構築
―今後の活用について
Shippioは、事業成長を支える中核的なプラットフォームとして捉えています。現在5億円規模の在庫資産を10億、15億へと拡大していく計画の中で、人員を大幅に増やすことなく、3倍の物量をさばける体制を構築することが目標です。
そのために、API連携を活用し、社内のNotionや財務管理のスプレッドシートなどとShippioを連携させる「エコシステム」のようなものを作れたらと考えています。
煩雑な業務から解放され、より戦略的な業務に集中できる環境を整えることが、事業成長の何よりの土台になるはずです。

Shippioでは国際物流の可視化を実現し、情報共有機能や、貿易書類・請求書管理、納期調整を一元管理できるクラウドサービスを提供し、貿易業務の可視化・効率化をサポートしております。
貿易業務で人手が不足している、現状のやり方ではDXが進まないなどのお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

