―ビジネスモデルと主な業務について教えてください
当社のフォワーディング業務は、FCL(フルコンテナ輸送)を中心に、鉄鋼材や自動車部品といった専門性の高い貨物の輸送を手がけています。
当社のビジネスモデルの核となるのは、フレートフォワーダーとしてお客様や国内外のパートナー企業と密に連携することです。具体的な業務として、Booking連絡、各種輸出入書類の授受、輸送の進捗や本船動静の共有など、頻繁なコミュニケーションが常に発生します。
DX推進は急務、しかし自社開発は困難
非効率なアナログ業務からの脱却が課題
―導入の経緯と課題
当社は「DX総合戦略」を掲げ、全社でDXを推進しています。
フォワーディング事業においても、人手不足への対応や業務効率化といった社内事情に加え、お客様の体験価値向上が急務でした。
しかし、数千万円以上のコストがかかるシステムを自社開発することは現実的ではなく、外部ツールの活用を検討。そうした中、2022年4月に社内のDXタスクフォースチームが調査の末に出会ったのがShippio Worksです。
それまでの国際輸送業務では、船の動静確認や書類のやり取りなどで1回の輸送につき10回以上のメールが発生することも珍しくなく、その非効率性が深刻な課題となっていました。
もちろんDXの必要性は認識していましたが、自社でフォワーディングシステムを開発するには、コストや技術の面で限界があると感じていました。
単なるツール提供に留まらない
決め手は、総合的な機能と丁寧なサポート体制
―導入の決め手
プラットフォームで一元管理、動静の可視化、チャットでコミュニケーションを完結、という、
Shippio Worksの全く新しいコンセプトに大きな将来性を感じました。
特にチャット機能と本船動静機能は画期的だと思いました。
お客様にご協力いただき試験的に導入しましたが、その際の丁寧なオリエンテーションも非常に印象に残っています。またどんな世代でもシンプルで直感的に使える洗練された画面デザインも高く評価したポイントです。
他社ツールも検討しましたが、多くはトラッキングや運賃検索といった単一の機能に特化していました。
総合的な機能性、使いやすさ、言語対応、そして丁寧なサポート体制が、Shippio Worksを選ぶ決め手になりました。
―Shippio Worksをどのような用途で利用していますか
主に、お客様とのやり取り、本船動静の確認、書類の共有、そして社内外の関係者との情報共有に活用しています。特にチャット機能のおかげで、メール作成にかかっていた定型文の入力も不要になり、非常にスピーディーなコミュニケーションが可能になりました。
(左)営業第二本部 国際輸送事業部 鋼材コンテナ輸送室、業態変革チーム所属 松原 侑也様
(中)営業第二本部 機械・設備輸送事業部機械・設備輸送第二室、業態変革チーム主務 足立 悠治様
(右)株式会社Shippio カスタマーサクセス部 部長 栗原 健人
月間最大150時間の工数削減と”営業の武器”を手に入れた価値
―導入後の効果は?
Shippio Worksを導入し、当社では月間で最大150時間もの劇的な工数削減を達成できました。チャット機能で定型文や待ち時間が不要になり、クラウド上でのファイル共有により認識ミスやストレスからも解放されたことが、この結果に繋がっています。
効果は国内に留まりません。海外拠点とも直接チャットで繋がれるようになり、24時間体制での業務進行が可能となりました。まさに「入らなくていいやり取りに入らなくて良くなった」と、その効果を実感しています。この業務の透明性と迅速性は顧客体験の向上にも直結しており、お客様へのアンケートでも「シンプルで使いやすい」「ダッシュボードで見やすい」と大変好評です。
さらに、こうした業務効率化は営業活動の強力な後押しにもなっています。社内では「営業の武器」と呼ぶほど、迅速な提案とスムーズな案内が可能となり、お客様との関係構築における「迅速性」が高まりました。
―今後の活用について
こうした取り組みを評価いただき、光栄なことに「第1回 Shippio Advanced Award」を受賞しました。社内業務の最適化に留まらず、荷主であるお客様との連携強化にも注力しています。日々の実務者としての視点からフィードバックを差し上げることで、Shippio Worksの進化、ひいては業界全体のDX推進に少しでも貢献できているのであれば大変嬉しく思います。
今後もShippioとの連携を強化し、価値ある機能向上とお客様へのサービス向上を目指していきます。Shippioとの定期的なミーティングでの意見交換を通じて、私たちの要望をShippio Worksの機能改善へ積極的に反映していただくことを期待しています。
また、お客様にShippio Worksをより活用していただくため、利用特典なども検討していきたいです。ユーザー増加に伴う新たなパートナーシップの可能性についても、今後Shippioと共に検討を進めていきたいと考えています。
Shippio Advanced Award表彰式の際の写真
(右) 営業第二本部 副本部長、国際輸送事業部 部長 長南 智彦様
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