顧客からの動静確認の問い合わせが「ゼロ」に。Shippio Worksで実現した「荷主からも評価される」業務改革

SBSリコーロジスティクス株式会社

  • 目的

    ・デジタル化によるサービス品質の向上と、顧客である荷主企業の満足度向上
    ・業務の標準化による、持続可能なオペレーション体制の構築
    ・属人化した手作業をなくし、業務効率を抜本的に改善

  • 課題

    ・手作業での煩雑な動静確認業務と、それに伴う顧客トラブルの発生防止策の模索
    ・社内システムが外部連携に対応できず、顧客やパートナーとの情報共有が非効率化
    ・デジタル化の遅れによる、市場での競争力低下に対する危機感

  • 効果

    ・顧客からの動静確認に関する問い合わせが「ゼロ」になり、顧客満足度が向上
    ・動静確認にかかる膨大な時間が削減され、コア業務への集中が可能に
    ・荷主である顧客からも「便利」と評価される、質の高い連携体制を構築

  • 業務効率化
  • 物流事業者

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―ビジネスモデルと主な業務について教えてください

私たちSBSリコーロジスティクスは、NVOCC(非船舶運航業者)として、国内外のお客様にきめ細やかな国際物流サービスを提供しています。倉庫や国内運送のシステム開発には強みを持つ一方、国際貨物(海貨)領域のデジタル化は手つかずの状態でした。
私たちのビジネスモデルは、お客様である荷主企業様、そして国内外のパートナー企業様との密な連携が核となります。そのため、サプライチェーン全体の情報をいかに正確かつ迅速に共有できるかが、サービス品質を左右する生命線です。

 

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「このままでは勝てない」— デジタル化の波がもたらした危機感

―導入の経緯と課題

「このままではまずい、という強い危機感がありました」。近年、誰もが簡単に料金を調べて輸送手配ができるWebプラットフォームが台頭する中、私たちは旧来のやり方に限界を感じていました。


特に深刻だったのが、貨物の動静確認です。かつては追跡業務のためだけに2〜3名の派遣社員で専門チームを組んだ時期もありましたが、コストとナレッジが蓄積されない問題から継続を断念。結果、担当者が手作業で追跡するしかなく、過去には輸送中の貨物を見失ってしまうトラブルも経験しました。


社内ではMicrosoftのSharePointで情報共有を試みていましたが、外部のパートナー企業にファイルを送れず、出荷前に事前共有ができないという大きな制約がありました。お客様からの「チャットでやり取りしたい」というご要望にも応えられず、情報共有の非効率性は大きな課題となっていました。

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営業開発本部 グローバル営業統括部 東日本営業開発部 営業第二課 課長 齋藤将人様

パートナーとしての信頼関係と、待望の機能。
課題解決への確信が導入の決め手に。

―導入の決め手

以前から業界紙の記事でShippioのことは認知しており、当時は荷主向けのサービスとして「便利そうだ」という印象を持っていました。また、私たちはShippioが主催する「Logistics DX SUMMIT」に初回から協賛しており、パートナーとして関係性を築いていました。

 

そんな中、フォワーダー向けのShippio Worksがリリースされたタイミングが、まさに私たちの課題意識とマッチし、導入を決定するに至りました。


複数のサービスをベンチマークしましたが、最終的な決め手はコストパフォーマンスの高さと、私たちの課題を直接解決できる機能性にありました。特に、社外のパートナーとも円滑に情報連携ができるファイル共有機能とチャット機能は、まさに「待望のサービス」でした。これにより、サービス品質の向上、人材不足の解消、そして社内へのノウハウ蓄積という、私たちの導入目的がすべて達成できると確信しました。

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営業開発本部 グローバル営業統括部 東日本営業開発部 営業第二課 スペシャリスト 相模 裕子様

荷主からも「便利」と好評。
問い合わせゼロが実現した、新しい顧客連携。

―導入後の効果は?

Shippio Worksの導入効果は、期待を大きく上回るものでした。


最大の懸案だったお客様からの動静確認の問い合わせが、システムに記載されている情報に関しては「ゼロ」になりました。ある大手のお客様からは、「いちいち聞かなくていいのが便利だ」と非常に気に入っていただいています。別のお客様にもスムーズにご活用いただいており、荷主様側の業務負担軽減にも繋がっていると実感しています。


この問い合わせゼロが実現したことで、私たちの業務工数も大幅に削減されました。これまで担当者が毎日、複数の船会社のサイトを一つひとつ確認していた動静確認の作業が不要になり、その分の膨大な時間を、より付加価値の高い業務に充てられるようになりました。業務負荷が軽減され、人手不足の解消に大きく貢献しています。現在、輸入チームは3.5名体制で業務を回していますが、人数を変えずに増加する業務量に対応できています。


さらに、これまで課題だった社内外の連携も劇的に改善しました。配送に関するやり取りがスムーズになったことで確認スピードが上がり、社内の「伝言ゲーム」もなくなりました。中国のチームが進捗を直接アップロードしてくれるため、日本側でリアルタイムに状況を把握できる安心感は非常に大きいです。

⭐︎250806-SBS-36740営業開発本部 グローバル営業統括部 東日本営業開発部 営業第二課 松木 沙織様

パートナーとの「協業」で、国際物流の未来を拓く

―今後の活用について

今後は、他の輸入案件のお客様にもShippio Worksを水平展開していきたいと考えています。Shippioとは単なるツール利用に留まらず、共に国際物流の未来を良くしていく「協業」パートナーとして、連携を深めていきたいです。


私たちは、物流業界で深刻化するドライバー不足問題に対し、グループ内の自動車教習所で外国人ドライバーを育成・採用する取り組みも始めています。多様な国籍のスタッフが活躍する中で、Shippio Worksのようなデジタルプラットフォームは、言語の壁を越えて情報を繋ぐ、不可欠なインフラとなります。


過去のトラブルを経験している私たちにとって、精神的な安心感は何より大きな価値です。この安心感を土台に、お客様へより高品質なサービスを提供できるよう、これからも挑戦を続けていきます。

 

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Shippioでは国際物流の可視化を実現し、情報共有機能や、貿易書類・請求書管理、納期調整を一元管理できるクラウドサービスを提供し、貿易業務の可視化・効率化をサポートしております。
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