貿易手続きには、さまざまな書類が必要ですが、それぞれに異なる目的と役割があります。この記事では、輸出業務で必須となるI/V（Invoice・送り状・仕入書）、P/L（Packing List・梱包明細書）、S/I（Shipping Instructions・船積指示書） の3つの重要な書類について解説します。貿易に必要な書類は多くの種類が存在し、それぞれに明確な役割が存在します。
I/V（Invoice、送り状、仕入書）
役割
- 輸出商品の詳細や代金請求内容を示す書類。
- 輸入者が関税や消費税を支払う際の基準となる。
注意点
- 記載内容に誤りがあると、輸入地での修正申告が必要になる可能性がある。
- 税関に輸出申告書と一緒に提出する必要があるため、正確性が重要。
P/L（Packing List、 梱包明細書）
役割
- 貨物の個数、重量、サイズ、梱包内容を明確に記載した書類。
- 貨物の積み下ろしや受け渡しを円滑にするために使用される。
注意点
- 梱包ごとのシッピングマークを記載し、内容物の確認を容易にする。
- 少量の貨物の場合、I/Vと兼用されることもある。
S/I（Shipping Instruction、 船積指示書）
役割
- 通関業者が船積み手続きを行う際の指示書として使用される。
- 船荷証券（B/L）やWaybillの作成に必要な情報を提供する。
注意点
- I/Vとの整合性が求められ、記載ミスがあるとL/C決済（信用状取引）の代金受取に影響を与える可能性がある。
- 必要に応じてフォワーダー名や請求先も記載。
整合性を保つ重要性
これらの書類はそれぞれ異なる役割を果たしますが、記載内容の一貫性が非常に重要です。内容に矛盾があると通関や決済でトラブルが生じる可能性があるため、作成時には慎重に確認しましょう。
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貿易書類の役割を正しく把握しよう
この記事では、貨物を輸出手続きする際に必要な書類であるI/V とP/L 、S/Iについてご紹介しました。
それぞれの書類の役割を正確に理解し、スムーズな貿易実務を実現するために、フォーマットを整理しておくことをおすすめします。正確な書類作成は、トラブル回避と業務効率化の鍵となります。
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