概要
近年、国際情勢の不安定化が進む中、有事が現実となった場合に備え、想定される複数のシナリオをシミュレーションし、対応策の論点を整理しておくことが重要です。
本セミナーでは、台湾有事が発生した際の影響を、安全保障の観点から徹底分析します。
大規模侵攻や海上・航空封鎖といった異なるシナリオごとに考えられる事態を解説し、さらに、対応策をつくるための思考法についてもご紹介します。
特に、中国と貿易を行う日本企業にとって、台湾海峡の緊張は輸出入の大幅な遅延、物流コストの急上昇、調達・生産計画の混乱 などを引き起こす可能性があります。台湾海峡はアジアと世界をつなぐ主要航路であり、ここでの海運リスクが高まれば、日中間の貿易だけでなく、東南アジアや欧米市場への物流にも広範な影響が及ぶ ことが予想されます。
登壇者には、国際政治学者であり、経済安全保障の専門家である滋野井公季氏を迎え、地政学的リスクが貿易環境にどのような影響を与えるのかを深掘りします。さらに、従来のSCMでは対応が難しくなっている昨今の不安定なビジネス環境下において、デジタル技術を活用してサプライチェーンのレジリエンスを高める方法 についても解説します。
日々のニュースを物流や海運の視点から捉え直すことで、業務に直結する新たな視点を得られる内容です。
台湾情勢に詳しくない方でも、これからのサプライチェーン戦略に必要なヒントを得られるセミナーとなっておりますので、ぜひお気軽にご参加ください!
アジェンダ
- 地政学リスク分析の方法論
- 台湾有事のパターン別シミュレーション
- 大規模侵攻
- 海上・航空封鎖
- 発生した際の海運市況への影響
- 視聴者からのQ&A
こんな方にオススメ
- 物流・SCMの企画業務を行っている方
- サプライチェーンのリスクマネジメントに興味がある方
- 国際物流の市況データ・動向に興味がある方
- 自社物流に課題意識をお持ちの経営層の方
- 持続可能なサプライチェーン構築を目指す方
登壇者
滋野井 公季
起業家、国際政治学者、コンサルタント。東京大学大学院情報学環・学際情報学府客員研究員。
専門は国際政治、経済安全保障、イスラーム政治思想。アルジャジーラ研究所、ハマド・ビン・ハリーファ大学、外務省国際情報統括官組織、コンラート・アデナウアー財団ベルリン本部、政策研究大学院大学(日本政府経済安全保障シンクタンク事業)、東京大学公共政策大学院などで研究職を歴任。国内外でスタートアップ3社立ち上げに従事。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程満期退学
川嶋 章義
Shippio エバンジェリスト
総合物流会社の配送センターでの現場管理・提案営業、大手電機メーカーでの物流企画を経験した後、国際物流プラットフォームを提供する株式会社Shippioに参画。
貿易領域の業務の効率化・標準化の数々のプロジェクトを経験。
現在はShippioエバンジェリストとして、最新の国際物流情勢をリサーチしながら、500名を超えるセミナーを毎月実施。
開催概要
イベント名 :地政学から読む海運市況〜国際政治学者が語る台湾有事〜
日時 :2025年2月26日(水)15:00-16:00
会場 :オンライン(ZOOM)
参加費 :無料
参加方法 :下記の申込フォームから送信ください。