導入事例

多層的なコミュニケーションでも安心!「Any Cargo」導入で納期調整最適化と、リーファーコンテナのフリータイム超過リスクを回避

大手食品物流会社

業界:食品業界
規模:上場企業
貿易種類:輸入

  • 目的

    ・フリータイム管理の効率化とデマレージ料金の削減

    ・親会社を含む複雑な承認プロセスと多層的なコミュニケーション工数の削減

  • 課題

    ・本船スケジュール管理のコストの高さ

    ・貿易管理の属人化とブラックボックス化

    ・書類管理の非効率

  • 効果

    ・本船スケジュールの管理コストとコミュニケーションコストの大幅削減

    ・本船動静確認の時間短縮と納期調整の効率向上

    ・リーファーコンテナのフリータイム超過リスクの効果的管理

  • 食品
  • コスト削減

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導入時の課題

本船スケジュール管理のコストの高さ

導入前に直面していた最大の課題は、本船スケジュールの管理コスト削減でした。特に、冷凍貨物を主に扱うリーファーコンテナの管理は、コストを大きく圧迫していました。一般のコンテナには約14日間のフリータイムがありますが、リーファーコンテナは特性上、フリータイムがわずか2日と短く、超過するとデマレージ料金が発生します。この料金超過を避けるために、多大なスケジュール管理コストが必要でした。

 

さらに、月間に取り扱うリーファーコンテナの数が数百本と多いことと、多様な航路が管理コストの高さに直結していました。積み地はASEAN諸国(中国、タイ)、カナダ、南米など多岐にわたり、近海から遠洋航路にまで及びます。納品先も自社倉庫、他社倉庫、直接納品などと多様で、管理の複雑化を招いていました。

貿易管理の属人化とブラックボックス化

貿易管理はExcelで行われており、その結果、属人化とブラックボックス化が問題となっていました。業務が担当者個人のマンパワーに大きく依存しており、担当者が休暇などで不在の場合、業務の遅滞が生じていました。

 

また、親会社とのコミュニケーションも煩雑で、情報の引き継ぎや最新情報の把握に限界が生じていました。その結果、貨物の本船動静の確認漏れや、A/N(Arrival Notice)のトレース漏れが発生し、デマレージやドレージの手配ミスなどによる無駄な費用が発生する事態に至っていました。

書類管理の非効率

書類管理が一元化されていないことが、業務の効率を低下させていました。書類は印刷され、物理的なフォルダで管理されていたため、過去のB/L(Bill of Lading)や通関処理書類の検索には多くの時間と労力が必要でした。

 

さらにこの管理方法では、有事の際に社外からの検索や閲覧ができず、緊急時の対応が困難という大きな問題がありました。

Shippioの「Any Cargo」を選んだポイント

本船動静の管理と情報管理の一元化

Any Cargoを導入する際、特に重要視したのは、毎月発生する膨大な本船動静の確認作業を直感的かつ分かりやすく管理できる点でした。さらに、トラッキングのカバー範囲も広く、多量の情報を一元管理できる機能も決め手となりました。

関係者管理の容易さ

社内外の多様な関係者間で、情報共有と管理が可能なサービスを探していました。Any Cargoは、各ステークホルダーが適切な権限を持って情報をアップロードでき、書類のアップロード場所も分かりやすく設定されていました。貿易初心者でも直感的に操作できるユーザーフレンドリーな設計が、高く評価されました。

加えて、社内外の関係者が同一のインターフェース上で情報を共有できる点も、コミュニケーションコストの削減に大いに役立つと考えました。

スイッチングコストの低さ

業務ツールの選定にあたっては、スイッチングコストが低いことが重要な要素でした。

Any Cargoは、導入や改修にかかるコストが低く、運用コストも最小限に抑えられるため、経済的な負担を増やすことなく業務効率化を図れる点が特に高く評価されました。

導入時に苦労したこと

親会社の物流をほぼ100%担っているため、多くの社内関係者や本社の関係者へ、Any Cargo導入に関する説明と調整業務が必要でした。

既存の貿易業務では、親会社とのコミュニケーションは主にExcelを介して行われており、情報共有の遅延や効率性の欠如が問題となっていました。この問題の解決策として、Any Cargoの導入による親会社側のメリットも提示することで、プラットフォーム導入に対する前向きな検討を促進することができました。親会社の現場担当者には、デモ画面を使ったプレゼンテーションや書類のアップロードデモを実施し、Any Cargoの利点を具体的に示すことで、理解と支持を得ることができました。

重要なのは、他部署への働きかけから本社へのアプローチに至るまで一貫してShippioのカスタマーサクセスがサポートしてくださり、共に問題解決に取り組んでくれたことです。この協力により、導入プロセスの障壁を乗り越えることが可能になりました。

導入後の効果

Any Cargoを使用することによって、本船スケジュールの管理コストとコミュニケーションコストの大幅な削減が実現しました。特に、本船動静の確認作業や社内外の問い合わせにかけられていた労力が大きく減少しました。プラットフォームに情報を集約することで、洋上在庫の可視化が可能になり、納期の調整作業も効率的に行えるようになりました。

さらに、最大の課題であったリーファーコンテナのフリータイム超過リスクも、タイムリーなスケジュールの更新により効果的な管理が可能となりました。結果としてデマレージ料金の削減が実現しました。

Any Cargoの導入により、業務プロセスの効率化、スケジュール管理コスト削減、リスク管理の面で大きな成果が得られ、全体的な業務の最適化が実現しました。

「Any Cargo」がお勧めな会社とは

Any Cargoは、グローバルに食品を調達する企業にお勧めです。特に、輸入時にリーファーコンテナを使用する場合、入港スケジュールの正確な把握は非常に重要です。デマレージの削減には、膨大な動静の確認作業とスケジュールの管理が必要になります。Any Cargoは、入港スケジュールの把握と管理にかかる工数を低減でき、デマレージコストの削減に大きく貢献します。

賞味期限の管理が必要な食品業界では、細かな納品スケジュールの管理が求められます。このため、Any Cargoは冷凍貨物だけでなく、その他の食品案件の管理にも非常に効果的だと思います。

また、業務フローに親会社が関与し、確認作業に時間がかかる企業にとっても、Any Cargoは最適です。複雑な承認プロセスや多層的なコミュニケーションが必要な状況においても、ワンプラットフォームでの情報集約により、意思決定の迅速化を促進してくれます。

このように、Any Cargoは時間的な制約が厳しく、厳密なスケジュール管理が求められる業種に強くお勧めします。

 


 

Shippioでは国際物流の可視化を実現し、情報共有機能や、貿易書類・請求書管理、納期調整を一元管理できるクラウドサービスを提供し、貿易業務の可視化・効率化をサポートしております。
貿易業務で人手が不足している、現状のやり方ではDXが進まないなどのお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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