リターナブル物流容器の供給遅延を解決! 「Shippio Cargo」導入でリードタイム短縮とコスト削減を実現

大手製造業

  • 目的

    ・リターナブル物流容器可視化による完成製品の販売機会損失削減
    ・リターナブル物流容器不足による安全在庫費用や緊急航空輸送の低減
    ・リターナブル物流容器の「回収」と「紛失防止」の実現

  • 課題

    ・リターナブル物流容器の輸送進捗がブラックボックス化
    ・貿易実務担当者と関係者間とのコミュニケーションコスト増大

  • 効果

    ・リターナブル物流容器の安全在庫削減と運用コスト削減
    ・管理コストとコミュニケーションコストの大幅削減
    ・輸入におけるリードタイム短縮

  • 機械
  • 機会損失低減

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導入時の課題

リターナブル物流容器不足による供給遅延とその影響

完成製品を輸出する際に使用するリターナブル物流容器の輸送進捗がブラックボックス化していました。これにより、リターナブル物流容器の調達が遅れ、結果的に完成製品の輸出に遅延が発生していました。

1回きりの使用であるワンウェイ輸送に対して、回収し何度も使用するリターナブル物流容器の利用は、コスト削減の観点から広く普及しています。また、最近ではサステナビリティを重視する企業が増えており、このためにもリターナブル物流容器が選ばれることが多くなっています。この背景から、輸送状況を可視化することは大きな課題となっていました。

リターナブル物流容器の供給遅延は、直接的に販売減少のリスクに繋がります。具体的には、リターナブル物流容器不足により完成製品の出荷が遅れ、世界各地の販売子会社や代理店への供給が滞り、これが機会損失やクレームを引き起こします。

このリスクを回避するため、リターナブル物流容器の在庫を増やしたり、調達遅延を防ぐために緊急航空輸送を利用したこともあります。しかしこれらには高額な費用を要するため、コスト圧迫の原因となっていました。

「Any Cargo(現 Shippio Cargo, 以下Any Cargo)」を選んだポイント

物流追跡と広範な船会社カバレッジで貿易DXを加速

広範な船会社カバレッジ

Any Cargoの導入で最も重視したのは、広範囲にわたる船会社のカバレッジです。リターナブル物流容器は、約20カ国以上の販売子会社から出荷されており、Shippioの本船動静のカバレッジはこれらを100%網羅していました。また、トラッキングデータは自動取得を基本としつつ、データを補完するためのハイブリッド方式が採用されていました。データは1日2回更新され、その品質についても安心できる状況でした。

 

リターナブル物流容器の可視化

リターナブル物流容器は個体管理が必要です。Any Cargoは、コンテナに積載されている貨物の商品コードや数量、ロット番号などの詳細情報を登録できます。これにより、コンテナの内容軸で、どの容器が「どこにあるか」の可視化や、「どこを移動したか」をトレースすることも可能でした。これにより、「回収」と「紛失防止」が実現できると考えました。

 

コミュニケーションと書類共有

本船動静の情報だけでは、リターナブル物流容器の可視化と管理の課題を完全には解決できません。遅延発生時には、後工程である生産管理や工場とのコミュニケーションが発生します。Any Cargoは、チャットや書類共有が可能なプラットフォームを提供しており、この一元化されたプラットフォームにより、貿易実務担当者と生産担当者間との納期調整がスムーズに進行すると考えました。

導入後の効果

可視化と管理改善で完成製品の販売機会損失を削減

問い合わせ削減と可視化の向上

リターナブル物流容器の輸送状況が可視化されたことで、貿易実務担当者と生産担当者間での問い合わせが大幅に削減されました。全ての関係者がワンプラットフォーム上で輸送状況をリアルタイムで確認できるようになり、「いつどのリターナブル物流容器が、どこに何個届くか」が即座に分かるため無駄なコミュニケーションが減少しました。さらに、生産管理や工場が主導で輸送指示をタイムリーに出すことが可能になり、リターナブル物流容器の円滑な輸送プロセスに繋がりました。

 

リターナブル容器管理の最適化とコスト削減

リターナブル物流容器の返却数と必要数をタイムリーに把握できるようになり、緊急航空輸送の利用が低減しました。これにより、リターナブル物流容器の安全在庫削減を実現し、運用コストの削減につながりました

 

リードタイムの短縮とビジネスインパクト

経由港での長期滞留を早期に発見するアラート機能と、直感的に把握しやすいマイルストーン表示により、船会社や経路の変更が迅速に行えるようになりました。これにより、北米・欧州からの輸入におけるリードタイムを、平均10日間短縮することが可能となりました。

 

これらの改善がリターナブルパレットの遅延を軽減し、完成製品の販売機会損失を低減する結果をもたらしました。

「Any Cargo」がお勧めな会社とは

Any Cargoは、高度な輸入管理を必要とする製造業に特にお勧めです。リターナブル物流容器の輸送状況を可視化することで、完成製品輸出における効率的な供給を実現します。

またリターナブル物流容器に限らず、完成製品の輸出に必要な部品や材料の輸入管理にも、同様に効果的だと考えます。物流の可視化は売上に直接影響を与えます。国際物流の可視化は、海外調達における発注コントロールの最適化に非常に有効だと思います。

このように、発注計画と納期遵守の向上が求められる業種において、Any Cargoの利用を強く推奨します。

 


 

Shippioでは国際物流の可視化を実現し、情報共有機能や、貿易書類・請求書管理、納期調整を一元管理できるクラウドサービスを提供し、貿易業務の可視化・効率化をサポートしております。
貿易業務で人手が不足している、現状のやり方ではDXが進まないなどのお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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